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児童養護施設 白河学園

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R3-06 子どもたちの成長を願って
 良く晴れた暖かく穏やかな日の午後、幼稚園児が「抱っこして~」と両手を広げて歩み寄ってきた。「よぉ~し」と言って抱っこをすると「重くなった?」との一言。「重くなったねぇ~、大きくなったねぇ~」と言葉を返すと、嬉しそうに微笑んだ顔が印象的だった。たまに園長室に来ては私の膝の上に座りパソコンの動画をねだる。アンパンマンが好きで夢中になって見ながら体を”くねくね“させる。すると私の太ももが痛くなる。(以前よりも重くなったと感じる。)また、膝の上に抱っこしている幼稚園児の後頭部が高くなってきた。「大きくなったなぁ~」と感じた瞬間でもあった。体の成長だけではなく言葉もどんどん増え、理解力も増し、会話もスムーズになってきた。優しい気持ちも育っており、以前お菓子を持って園長室に来た時には「これあげる!」と躊躇せずに分けてくれた。「ありがとう!嬉しいなぁ~」とお礼を伝えると、”ペコリ“と頭を下げ満面の笑みで返してくれた。喜んでいる相手を見て嬉しい気持ちになったのだろう。そのような優しい気持ちをもっと育めるように関わっていきたい。
 他の子どもたちも私と会うと「あっ、園長先生だ!」と何気なく掛けてくれる言葉と笑顔に嬉しさを感じている。これからも子どもたちが心優しく健やかに成長できるように願っている。
                                                             園長 鈴木 栄一
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