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児童養護施設 白河学園

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R4-2 子どもたちへのエール

   令和4年になり1か月が経過しました。現在、日本では新型コロナウイルスのオミクロン株の感染拡大に歯止めがかからず、各都道府県では感染者数が過去最多を更新する日が増えています。幸いなことに白河学園では感染者は出ていませんが、いつ誰が感染してもおかしくない現況ですので、継続して感染防止対策に努めていきたいと思います。
 さて、今年度は高校を卒業する児童は2名、中学校を卒業する児童は4名います。高校3年生の2名はともに就職を希望しており、1名は内定を頂きました。もう1名は最終調整の段階に来ています。
 中学3年生の4名は高校受験に向けてラストスパートです。全員が志望校に合格できるようにと願っていますが、私を含めて他の職員も期待と不安を抱きながらの日々を過ごしています。
   高校3年生の2名にも中学3年生の受験を控えている4名にも会えば、「就職試験がんばってね。」や「高校受験がんばってね。」と直接声を掛けたり、担当職員が私のところに来れば、「がんばるように励ましてください。」や「伝えてください。」と言っている私がいます。このような時にふと感じることがあります。私は良かれと思って励ましているつもりでも子どもたちにとってはプレッシャーに感じたり、「がんばっているのに認めてもらえない・・・」などと思わせてしまっていることもあるかもしれません。ですから言葉で伝えるのは難しいなぁーと思っています。そのため普段からの関わりでのお互いの信頼関係の構築がとても大切になってきます。子どもたちの欠点に着目して正していくのではなく、その子の持っている良い面や優しさ、少しでも努力したことに目を向け、認めたり褒めながら子どもたちが自分に自信が持てるように関わっていくことが大切だと思っています。そうすれば、「がんばってね。」の励ましにネガティブな感情にはならないと思います。高校受験を控えている4名も、もう少しで就職が決まりそうな高校3年生も、その他自分の目標に向かって歩んでいるみんなに、「がんばってね!」とエールを送りたい。

園長 鈴木 栄一 
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