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日日新~PROGRESS~

回想「昔の勤務」

 私が入職した30年以上前、夜勤は1週間連続だった。日曜日の13時に入り、次の日曜日の10時に上がるなかなか大変な勤務であった。休憩は10時から16時で、水曜日から木曜日は日をまたいだので、一応これが休日だった。夜勤の後1週間は日勤や遅番、他の職員の休日に代わって入る夜勤などがあって、今度は月曜日から1週間連続夜勤が始まるのだった。

夜勤の間、自由に使えるのは10時から16時までに限られていたが、どのように過ごしていたのか思い出してみた。子どもの数が夜と朝で違っていることがままあり、現状復旧のための捜索に出動。春は山菜、秋はキノコを採りに山へ、冬はスキーにも行った。あまり楽しめなかったけど。それ以外は郡山の家に片道1時間をかけて戻り、また出勤していた。但し行事の時はずっと勤務だった。

何故、1週間の夜勤だったのか。当時の園の方針で養育者が日々変わらないようにするためだったようである。いつか2週間や1ヵ月になることを恐れていたが、そうはならなかった。あの頃は赤い日の数だけが休みだったから、6月なんかはまともな休みは1日か2日しかなかった気がする。それでも続けて来たのは、子どもといる楽しさの方が勝っていたからなのだろう。多分。

それにしても、1週間夜勤の明けはまさに解放という言葉がぴったりだった。その気分のまま普段やる気にならない仕事を始末したこともある。何故か、勤務の時よりも子どもに優しくかかわれた気もする。子育てを終え孫に接する祖父母の感覚かもしれない。いつも明けの気分で仕事ができればいいのだけど、やはり緊張感があっての解放感だからそうはいかないのだ。

働き方改革が言われるようになって久しい。やりがいや使命感はもちろん大切だけど、それで突き進む時代ではなくなってきている。やはり、仕事と生活のバランスが取れて、保証された雇用の上に成り立つものなのだろう。法人は労働時間、賃金、福利厚生、ハラスメント、健康、安全等を評価し、職場環境の整備に努めなければならないと考えている。

児童養護施設にはケアニーズの高い子どもが多く入所してくるようになった。施設での生活が子どもの利益になるのか悩ましいケースも増えている。子どもに何の罪はなくかわいのだけれど、果たして子どもを守り切れるのか、当たり前の生活が維持できるのか、職員のメンタルはどうなるのか懸念もある。より良い支援のために、働き方とともに対応すべき喫緊の課題である。

 

悪態のはてに眠りしおみなごのかくもやさしくやわらかな息

 

法人事務局長 班目 宏

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